・約半年前から利用開始し、毎日 2 時から45分間、共有スペースで実施

 ※他フロアでは、音楽を聞く、読書をする等の別レクリエーションを実施

・内容は、オンラインレクちゃんねるの毎日生配信コンテンツを利用

・利用参加者数は、内容に応じて異なるが 20 名程度

・オンライン介護レクを利用している時間帯は、1名程度のスタッフが適宜、一緒に楽しむ等で対応

～施設職員の負担について～

「レクリエーション環境の充実」として、１階フロアにライブラリー室をつくり、オルゴールまたはフィーリング音をサウンドに新聞３種と種別の本を設置する等の工夫と並行して、約半年前に、会社本部から全国の 47 施設にオンライン介護レク利用する旨の指示があり、パソコンをネットワークに接続するところから利用環境を整えました。

この施設（あいらの杜 横浜 国立大前）は、皆で試行錯誤しながらであったが、オンライン介護レク利用の運用定着が早くできた方だと思います。利用スペースに Wi-Fi 通信環境を構築するところから着手することになったが、この施設にはパソコンに詳しいスタッフが いたので準備が進みました。パソコンや Wi-Fi 通信に詳しいスタッフがいない場合は、サポートしてもらえる体制も必要だと感じています。施設スタッフが自分達でレクリエーションを考えて実施するのは、とても負担が大きいと思っています。

そして、内容もアイデアには限界があり、マンネリ化してしまうので、結果的に入居高齢者にとって 楽しみ度合いが低下してしまう。その点、オンライン介護レクのコ ンテンツは、内容を多岐にわたり、高齢者が楽しみやすい工夫 もされているので、とても使いやすいです。

そして、プロの方が生配信で接続先施設の参加状況を見ながら、声かけや体を動かすようコミュニケーションをとってくれるので、施設スタッフの運営負担の減少につながり、これまで以上に入居高齢者との会話やケア等に時間を割くことができている。そういった点は、施設スタッフ自身 の働きがいにつながっているので、スタッフ募集時にもアピールさせてもらっています。

～参加する入居高齢者の変化について～

入居高齢者も、最初のうちはコロナ禍で体を動かす機会も減少していて慣れていないこともあり、スタッフに連れられて参加して、その場にいる感じが多かった。ただ、デイサービス利用で体を動かすレクリエーションに慣れている方が多く入居してきて、そういった方を手本としながら利用しているうちに、身振り手振りできるようになっていきました。

オンライン介護レクへの参加で、他フロアの入居高齢者とも知り合いになり、自分達でフロアを移動して、入居高齢者同士の会話・交流も増えて、皆が楽しめるようになりました。参加する際の座席位置も入居高齢者同士で気にしている素振りもあり、良いコミュニティ形成がされているなと感じています。

面会に来たご家族の方が、リズムにのっている、笑顔で歌っている、 会話している等の親御さんの元気な一面、新たな一面を発見する機会にもなっています。コロナ感染状況も第 5 類移行して落ち着いた後は、外部の方の入館も可能になったので、オンラインレクちゃんねると出張レクによるリアルレクリレーションを組み合わせることで刺激を受け、更に楽しめるようになっています。

日々の生活リズムが安定し、体を動かす・会話や交流を楽しむ等で活動的になることで、夜の寝付きが良くなり、睡眠効果も高まっていると感じています。多様なレクリレーションがある中、オンラインレクちゃんねるが入居高齢者の楽しみのひとつになっているようです。